「えーっ!
美歌ちゃん、詞作ってきたのぉ!?
見して見してェ~」

か、花音ちゃんの笑顔がまぶしいよぉ~

「すっげーッ!
美歌ちゃんっ!」

…こんだけみんなに言われたら、
見せるしか無いよね…。
は、恥ずかしい…

「こ、これ…です…////」

私はポケットから詞を書いた紙をだした。

「何々〜?」

みんな集まってその紙を見てる。
そんなに見ないでよーッ!
って言っても、どうせ見るんだろうな。

「“自分に自身がなくて
そんな自分が嫌で嫌で”…」

きゃーーー!

「こ、声に出さないでーッ!」

「ハイハイ。」

“自分に自身がなくて
そんな自分が嫌で嫌で
変わりたいと思ってた
ずっと思い続けてた

そんな時

僕が出合ったのは
music
出合ったのは
仲間

僕達は音を奏る
死ぬまで死んでも奏でるんだ
ここにいる仲間と共に
だから聴いてね
この音を

Beats!”

「と、とりあえず1番だけなんだけど…
どう、かなぁ…?」

やっぱダメだったかな…
皆、さっきから黙ったまんまだし…

「スゲーよ美歌っ!
いいじゃん、これ!
めちゃくちゃいいよっ」

翡翠くんは
目を輝かしてる…

「美歌ちゃん…あたし、感動しちゃったぁ…」

花音ちゃん!
な、泣いてるー?!
え、うそ…
そんな感動するほどの詞じゃないと思うけど…