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「すっげえ楽しかったなぁ~」


「うんっ!」


7:00を回ったから、俺達は今から家に帰るところだ。


「あ、そうだ…」


俺は鞄の中を探った…

っと、これだ、これだ。


「はい、これ…」


「え?」


「クリスマスプレゼント。」


俺が美歌に渡したのは…

蝶々のネックレス。

正直、女子の好きなものってよく分かんねえけど、

美歌に似合うだろうと思って、買った。


「わぁ!ありがと!
可愛いネックレス!
…そんじゃ、私からもプレゼント。」


美歌からのプレゼント…

何だろ?


ガサゴソ…


プレゼントを開けて、出てきたのは、手袋。


「奏楽、いっつも手に息かけて、寒そうにしてたから…」


そんなとこまで見られてたのか…。


「サンキュ!!
毎日使うっ!
…じゃぁ、ハイ。」


「へ?
プレゼント、さっきもらったよ?」


「あれはクリスマスプレゼント。
こっちは誕生日プレゼント。」


今日は、美歌の誕生日。


本当は、クリスマスイブだからってのは嘘。

デートをしたのは、美歌の誕生日だから。


「ーっ!!
知ってたの!?」


「ぉう!
美歌ん家行った時にカレンダー見たら、“私の誕生日♪”って書いてあったから。」


あれは絶対自分で書いたな。

うん。