「わ、私重くないですかぁ?」

「全然ヨユー」


自転車にまたがって今は校門の所

荷台に高橋をのせて帰る
偶然、高橋の家は俺と同じ方向で、けっこう近かった


それに軽い
美由希より全然軽い(軽くヒドイ)


「高橋大丈夫か?」

「あ、はい!」

「じゃ、こぐよ」



少し暖かい様な風
自転車のタイヤの音
それ以外何も音は聞こえない


「………」

「…………」

もちろん会話なんてない



そんな中、ふいに高橋が俺の背中に頭をひっつけてきた


ちょっとだけ温かくて、柔らかい様な感じ


俺は結局何も話さずに、高橋を家にとどけた