キケンな恋の方程式【完】

それがあたしの精一杯の気持ちなのに。


「あー・・・。
お姉ちゃん。
さっきから。
けっこう、大胆」


ばか聡。
なんで
こんな時に
“お姉ちゃん”
なんて
言うの?


逃れられない現実に、胸がキュッと締め付けられる。


その時。


あたしに背中を向けたままの聡が、


「オレ達の名字が一緒になる前に、もう一度聞く」


ボソッとつぶやいた。


「雫。
オレのこと、好きでしょ?」