そして、ハッと気づいたように小指を放し、


「悪い。
こんな程度でも、おまえには、恥ずかしいことなんだよな?」


小首をかしげ


「さんきゅ」


濡れた髪をかきあげ


「ちょっとずつ、慣れていこうな?」


大きな目を細めて、にっこり笑った。


その笑顔に、胸がキュンとして。


「・・・姉弟として」


そう付け加えられた言葉に、


なぜだか胸がズンとした。