キケンな恋の方程式【完】

「待て」


黒あくまが鋭い声であたしを制し、

下駄箱をのぞいて、


「すっげ。
見てみろ、これ」


あたしのローファーをそっと掴んで取り出し、


「画鋲だってさ。
今どき、やんねぇだろ」


顔を歪め、
あたしの目の前で靴をそっと揺らし、
画鋲のガサガサする音を聞かせた。