キケンな恋の方程式【完】

聡は意地の悪い顔と声で、
あたしを追い詰める。


「あーあ。
またその上目遣い?
雫。
オレに。
何期待してんの?」


歪む口元に。

あと数センチで触れる距離。

鼻をくすぐる優しい香りに、
体がカァっと熱くなる。


「あーあ。
また。
そんなに顔を赤くしちゃって」


そう言いながら聡は片手をポケットから出して、

スッと軽くあたしの頬に触れる。