「愛してるよ。」


そんなあたしに君は余裕で、そんなことを耳元で甘く囁いてきた。


よくわかんないけど、一つだけ分かった気がする。


どうやら君もあたしのこと好きみたい。


あたしたちはどちらからともなくお互いの背中に腕を回した。


…温かい。


「ふふ…戸上君鼻赤いよ?外寒かった?」


「寒かった…。望月さん、温めてくれない?」


戸上君がそう言うからもう一度唇を重ねた。


よくわかんないけど、ハッピーエンドみたい。


「…物足りない。もっとしていい?」


まぁいっか。


ケーキそっちのけで熱くとろけるようなキスを交わした。


【完】