「晶人。今日が何の日か知ってる?」


「何の日だっけ?」


へらっと笑う晶人にムカついて脛を蹴った。


「った〜…!」


痛がる晶人を余所にうちは頬っぺたを膨らました。


「うそうそ。クリスマス、でしょ?」


晶人はにっこりと笑った。


「今日は頑張って早く帰るから…ね?…それより唯、アレ!」


晶人がいってらっしゃいのちゅーをねだるからしてやった。


そうすると晶人は嬉しそうに笑った。


「じゃあ、いってきます」


「いってらっしゃい」


だからうちも笑顔で見送った。

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