「ねぇ、ことちゃんって呼んでいい?」 彼女は瞳をキラキラさせて聞いてきた。 「う、うん。 いいよ。 私はなんてよべばいいかなぁ? ・・・さくちゃん・・・ ってどうかな・・・?」 少し緊張しながら私は言った。 「いいよ!」 彼女はにっこりと微笑んだ。 そして、 「出席番号順に座るんだって。 ことちゃんはどこ?」 と言いながら黒板を指差した。