「先生って一人暮らし?」
「いや、親と同居」
「ふ~ん」
「でも、この電話は俺しか出ないから」
「そうなんだ」
(ちょっと安心)
「さっきまで何してたの?」
「釣竿拭いてた」
「趣味なんだよね?」
「おぅ。部屋中に釣りの物があるよ」
(先生の部屋か・・・)
「先生の部屋ってどうなってるの?」
「部屋かぁ、茶色い壁に竿が何本か立てかけてある。魚拓もあるぞ。机には作りかけのルアーだろ」
「釣りばっかですね」
「そうだなぁ。ボートもあるし」
「趣味越えてません?」
「プロになりたい。はっはっはっ」
子供のように笑った。
