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昔から、何だって人並み以上にはできた。



中学の勉強は「何となく」でも20番くらい。

勉強したら、10番以内とか。


運動だって人より要領よくて、

強いて言えば少しマラソンが苦手かも、ってくらい。

小学生からやってる剣道だって、相手がよほど悪くなければ絶対勝てる。



何をやったって大体平均以上。


うまくいけば上の中。



私は選ばれた人間、だと思ってた。



けれど、そんなんじゃなかった。



私は、何をやったって一位は取れないことに気づいた。


中学の先生に言われたことは、


お前は全部中途半端だ。

何でもいい、一つに夢中になってみろ。



何でもいいって、何に?

夢中になったら、何か変わるの?



上の上の壁は、越えれない。

剣道でも勉強でも、絶対上がいる。

県内でも、校内でも、何一つ誇れない。




私は選ばれた人間なんかじゃない。



「何でもそれなりにできる」なんて、誰にも認められない。





私は、選ばれた人間なんかじゃ、ない。




そして、誰にも、選ばれたりなんかしないのだ。

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