剣道は、中三のときにやめた。


なんでかって、受験だからだ。


めちゃくちゃ頑張ってた剣道をやめ、必死に勉強した私は、何とかここに入ることができた。




私の名前は長谷川悠。


もう剣道をやめて一年近くたつ私は、軽音部とかに入ろうと思っていた。



けど・・・




「すごいんだよなぁ・・・このメンバー・・・」


今日の入学式で渡された資料を見て、ため息をついた。


「ゆーちゃんどしたの?帰んないの?」


「あぁ、今放課後だったね。部活っていつから?」


「んー、明日部紹介があって、14日まで見学期間じゃなかった?」


「そっか、ありがと」


この子は中学からの友達である麻衣だ。

「麻衣、何はいんの?」


「んー、まだ。ゆーちゃんはやっぱり剣道?」


「あ、そだ、麻衣見てこれ!」


「ん?生徒一覧?」


「この中坂美姫って県で1番強い人だよ!こっちの西園寺和歌は逆転劇で有名な人だしこっちの谷崎ちさとは・・・」


「ゆーちゃん、ストップ。麻衣全然わかんない」


麻衣が頬を膨らます。


まだ男子にもすごい人いたんだけどな。