ロマンチストボーイの3日間

俺は自分の心に強く暗示をかけ、再び携帯電話を握りしめた。


あ…か…さ…し…

【しおりちゃん】


しおりちゃんの番号が表示される。


何度も何度も眺めてたせいでその不規則な数字は脳裏に焼き付いている。


ベッドの上に正座し、一度大きく深呼吸した俺はゆっくりとボタンを押し始めた。