「……此処は…図書館だろ?ふざけたこと言ってんじゃあねえぞ!!おら!!」



 「!!!!?」



 初めて耳にする乱暴な言葉に私の目には涙がジワリと浮かぶ。


 こんなにも大声で怒鳴られるのは初めての経験。



 「……わりぃ~。いつものクセが出たようだ…」



 男性は身体を起こして、私を間近で見つめる。



 「いえ…あ」


 男性は銀色の髪に彫りの深い顔立ち。容姿はハーフを思わせた。


 「キレイだ…その黒髪…」