秘密のMelo♪y①*日本編*


「どったのしゅっちゃん」


ぽかんとしているしゅっちゃんの顔を覗き込む。


「いや……なんやかわええなあ」


「でしょ? 似合うよ~!」


「いやそうやのーて…」


修ちゃんと悩んだんだけど……やっぱこっちのが可愛いよねえ。


「…まあ、ええけどな…」


ぽつっと呟いたとき、誰かの手がしゅっちゃんの肩に置かれた。


「なんだ? しゅっちゃんなんて呼ばれてるの君」


「お? 蓮二やん。お前もやっぱここかいな」


どうやら知り合いのよう…。

順に見比べるあたしに、しゅっちゃんが紹介してくれた。


「こいつな、俺の幼馴染みの轟蓮二(トドロキレンジ)。俺と同じピアノ科や」


「ピアノ科なの? へー…。よろしくお願いします。バイオリン科のまおです」


「ああ、君が武藤真緒ちゃん?」


はれま……ご存知?