「おいっお前達!」
「きゃあ」
「おわっ」
「先生」
「あら…」
「……」
徐々にギャーギャー騒ぎ出したあたし達に、さすがに教室の中の先生が気づいたようで。
ぐゎらっと思いっきり窓が開き、鬼のような形相で睨まれた。
「まっっったく反省しとらんな」
「先生ゴカイです。僕達は反省を糧にこうして元気よく…」
「言い訳! 罰として“あれ”はお前たちがやれッ!」
…蓮くん。
マジメな顔して面白いジョーク言わないでよね。
「あれってなんやの?」
「おまっ…せんせえに対してなんちゅー口のきき方をして…」
「ほわいとぼおどになんか書いてあるよ。見て見てかっくん」
仁王立ちの先生の隙間から見えるホワイトボード。
そこにででーんと書かれていたのは…。
『題して! “春のぽかぽかあったか仲良くなろうぜ演奏会”!』
「……って…」

