みんなのものすごい自由な言動をただ呆然と見つめる。
「…ま、いいんだけどね…」
ていうかお風呂入るんじゃなかったの?
なに唐突にバイオリン突き出してんだしゅっちゃん。
「ってしかもそれまおの!」
「ん? ああ、ごめんごめん」
っぶなー。
やめようかそういうの。ね。
奪い取ったケースを抱きしめて、鼻息荒くしゅっちゃんを睨んだ。
…これは先生のガルネリ!
ストラディバリに加えてこんなもんまであったら大爆発だよもう。
初日っから終わりだよ。
「しっかたないなーもう。ほな風呂入ろうや~」
「行くよ楓くん」
「…おい」
「真緒あたし達も行こう」
「え、うん…」
……?
あれれ?
「…まいいか」
呟きながら、りんりんにずるずると引きずられた。

