――楓サイド――
食事から一時間後、俺は青木修平と高橋花梨に睨まれる結果となった。
「…俺のせいじゃねぇだろ」
ただ中身までガキなこいつが、まだ九時前というのにすっかり寝てしまっているだけだ。
俺の膝を枕に。
「…でもあんたに懐いてるってのが解せない」
「よりにもよって楓ちゃんかいな」
「んー……」
うるさかったのか、眉をしかめて軽く身じろぎをする。
思わず体と頭に手を添えてしまった。
「……」
なにやってんだ俺は。
「で、さ」
「は?」
「誰も聞かないから、代表して遠慮なく聞くわよ」
そう言いながらも視線は、俺の膝の上の真緒。
めんどくさいことになりそうだと、嫌な予感がした。
「星野楓。あんた真緒が何者か知ってんでしょー」
…ハア…。
そう来るだろうとは思ったが…。

