仕様としてはいつも泊まってるようなホテルみたいだった。
フロア全体がうち…みたいな?
カードキーを差し込んで扉を開くと…。
「…わあ。日本の家って小さいって本当だったんだ」
「小さい!? 小さいやて!?」
んーでもなんか…ひとりぼっちだって思うと淋しいな…。
「すっごいね…」
「ていうかこれを小さいって言えるこの子の感性よ」
こそこそっと会話する蓮くんとりんりんは、心なしか顔色が良くないような気もする。
「でもたしかに、一人だとさみしいやんなぁ」
「…今度のお休みわんちゃん買いに行こっと」
「おお! それがええそれがえ…え?」

