秘密のMelo♪y①*日本編*


「ん?」


指差された先を見ると、あたしの右手はしっかとかっくんの指先を握っていた。


「……あれま」


癖なんだよぅ~。

あたし誰か隣にいると、触ってないと落ち着かない。

寂しいんだよね。人肌恋しいっていうか。

しかも歩くときはどっか握ってないと置いてかれるし。


パッと手を離し、代わりにりんりんの手を握った。


「やだ可愛い♪」


「ねえねえりんりん。もし荷物ぐっちゃになってたら、ちょっとだけ手伝ってね」


「いいわよ~」


よっしゃ!

今日といわず、明日も明後日も泊まってくださいぜひ♪


「ええ~じゃあ俺も遊びに行ってもええ? な、蓮二くん♪」


「真緒ちゃんがいいなら」


「いいお。早く行こかっくん。まおお家気になる~」


「何で俺まで…」


父様はまだパリだし、あたし一人だもんね。

寂しいから~みんながいてくれたほうがいいし。