―――……
「そら災難やったなぁ」
「真緒大丈夫?」
「そういう女って……死ねばいいよね」
ちょ、蓮くん!
そういうのは思っても口にしちゃだめだかんね!?
胸のうちに秘めといて!
長い一日もようやく終わり、五人集まって帰り際今日の出来事を報告した。
人格のよく表れた反応だな、と思った。
「しかしまー、親衛隊までおるとは…。さすが天下の星野やね」
「し、しんえいたい?」
「え? そやろ? そのウザイ女がリーダーみたいな」
ウザイ女って…。
いやたしかにそうだけどね。
「ねー真緒。あんた家どこ?」
唐突に、今までの会話とまったく関係ないことを聞き出すりんりん。
「えーと……あっち」
どこと言われても口で説明しがたい。
昨日決まった住む所のあるほうを指して言った。
実はまだ行ってないんだよね…。
どんなとこかな。

