あ、でも先生が使ってたからガルネリは分かるんだよね!
でもあとはー…バイオリンに限らず名前とか知らないし。
やっぱすっごー。
出来る人って違うんだねー。
「感動してる場合じゃないわよ! ストラディバリってあたしでも知ってるわ」
「ほんとに本物だとしたら…」
「お前笑えっつーのに」
「真緒ちゃんつくづくなにもん!?」
りんりんから順に、みんなして立て続けにあたしに詰め寄る。
しかも三番目のかっくんのは絶対へんだよ。
客観的な立場からため息を吐いた。
かっくんのせいで…。
まったくもー。
元はといえば自分のせいだということも忘れ、人のせいにしてやれやれと首を振る。
「笑え」
「にゃっ!? いひゃい!」
しつこっ! 諦めようかそろそろ! ねっ?
「わ・ら・え」
「……え、へへ?」
いよいよ根負けし、ぎこちなーく頬を吊り上げる。

