弾き終わってふと気付くと、しゅっちゃん達を始め、誰もがあたしに視線を集中させていた。
あ、あれ…。
やばかった、かな?
やっぱりまだだめ!?
わわわわわっ…。
慌てふためくあたしとは裏腹に、りんりんがものすごい勢いで走り寄ってくる。
「真緒たんすごい!」
肩を掴んだかと思うと、思いっきり抱きしめられる。
しかもお姉さまの胸があたしの呼吸を邪魔してる。
苦しいよりんりん!!
「これがここまでいい音出せたなんて…」
「この辺りに来ると、こらもう弾き手の問題やな」
蓮くんとしゅっちゃんも、引き続き驚きを口にする。
よかった…怒られなかった。
「ちょっと来い」
「ほ?」
ぐいんと腕を引っ張られ、遠心力で首ががくんとなる。
そのままの体勢でその人の顔を見た。
「かっくん」
「あ"?」
わあ。

