「真緒ちゃん真緒ちゃん! チューナーここやで?」
チューナーを振り回しながら、しゅっちゃんが寄ってきた。
「いらなーいてか使ったことないから分かんなーい」
でもそれにはかまわず、久々に……弓を弦に乗せた。
わお。
やっぱりじゃじゃ馬だねこの子。
音も硬いしなんていうか跳ねやすい。
慣らすの大変そ~。
「ん」
ここがずれてるんだな…。
クリックリッと音を合わせ、満足して頷く。
「ようし」
楽器は演奏すればするほど、どんどん綺麗に変身していくんだから。
心の中で胸を叩き、ゆっくりと弾き始めた。
「!!」
「……!?」
時折逆らおうとするのがこの子の悪いくせ。
でも…コントロールすれば。
……それが楽しい!

