「じゃほんっと遠慮なく聞くわよ? いいのね?」
「できれば俺じゃなくこいつに…」
「今すぐ聞きたいんだからあんたに聞く」
「……」
…まあ、こいつも別に隠したいわけじゃないらしいし…。
わけ分かんねぇこと言ってたな。
『バレたら負けーみたいな。そんな感じになっちゃってさ。あはは』
……うん、よし。
ここはぜひ負けてもらおう。
つかも自分で言ったわけだし。すでに“負けて”んのか。
「はい着きましたよー」
それから数分ほどしてタクシーは止まった。
「ああ、僕ら払っとくから先に行きなよ」
「ああ。サンキュー」
「……僕“ら”!? 俺も?」
「当たり前だろ。お前は自分の分と楓くんの分払うんだよ。花梨も自分の分ね。…僕は真緒ちゃんの分」
「分、っつったってよう分からんやろ!」
「バカだね…。金額÷人数で出るだろ」
「…めんどっちいやっちゃなぁ…」
……細かいと言ってやれ。

