秘密のMelo♪y①*日本編*


なぜか楽器のせいにして、無理やり誤魔化そうとする。


「借りても…いい、よね?」


室内にずらっと並べてある中の、バイオリンを指差す。


「そらええやろけど…」


「やたっ」


すたたたっと室内に入り、じろじろと嘗め回すように見つめる。


どれがいいかな…。

あ、この子元気そう! …でもやんちゃそう~…。

でも可愛い音出そう! でもやんちゃそう…。

けど言うこと聞いてくれたらいい子になりそう! でもやんちゃそう…。


「…でもこれにしーよおっと」


カチャ、とスタンドから手に取ると。

バババッと一気にみんなの視線があたしに集まった。


「……え?」


「ちょっとあの子…」


「分かってんのか?」


「見る目があるんだか馬鹿なんだか…」


ばかって失礼じゃない?

顔も名前も知らない相手に。


少しむっとして、一つ分開いているグループ分の席の一つに座り、チューニングを始めた。