―ドッ…
「っ……」
「…っはぁ……ん…かっ……くん…?」
間一髪。
ギリギリのところで、倒れた真裕を受け止めた。
「…よくやったな。お疲れさん」
「……えへへ…」
汗で髪の毛が張り付き、体は尋常じゃないほどに熱を持っている。
虚ろな目でにっこりと笑ってみせる姿に、なぜか…心臓が締め付けられる思いがした。
「かっくん…?」
思わずそのまま胸にかき抱いてしまい、驚いた声をあげられる。
「……帰ろうな」
「…うん…!」
舞台上が誰からも見られないのをいいことに……俺は。
「…!」
…俺は、薄く開いたピンク色の唇に、ゆっくりと自分のそれで触れていた。

