思わずぴくりと眉をしかめ、固まってしまった。
お母さん…?
なんでお母さんが出てくるの?
「あの人も、最初はただの一般人…。庶民でしたわ。それを、藤峰洋平と結婚して一気に名が上がり、ブランドだって立ち上げた、いわば玉の輿…。あれも怪しいものよね」
「ま、世の中お金があればなんでもできるってことよ。…さ、そろそろだわ。私はもう――…」
「ちょっと待てこらぁ!!」
「え…?」
「は?」
「真緒ちゃ…」
「あいつ…っ」
「な、なんですのあなたは!? …あっ…あなた!!」
「なに、知り合い?」
最後の二人の会話についにぷっつんきてしまったあたしは、思わず叫びながら飛び出していた。
「なんなのよあんた達! いい加減にしてよね!」
「なによ、それはこっちのセリフよ。あんたなんなの?」
「この女ですわ。もう一人の邪魔者…」
「はあ? こんなガキが?」
心の底から信じられないという顔をする偽物のあたし。
そんなのどうだっていい。

