「……れで?」
一人は男みたい。
声が聞こえた。
「私はここで待機してればいいんですね」
「ええ、そうよ。なんせあなたは真裕さんの付き人なのですからね」
「頼むわよ」
つき……付き人ぉ?
てか…その声ってまさかやっぱり、あのお嬢様…?
じゃ、最後に喋ったのが……あたし!?
…でなくて偽物!
「神崎さん。でも今は席を外してもらえるかしら? 大切な話があるの」
「はっ。分かりました」
お嬢様らしき人物が、神崎と呼ばれた“付き人”を追い払う。
「…では。頼みますわよ」
「ええ。もちろんよ。…あの忌々しい藤峰真裕を貶める絶好のチャンスだわ」
いま…いましい…?
ちょっ…なんでそんなに嫌われてるの?
「ちょっと……どういうこと?」
「あいつ今ヘンなこと言わんかった?」
「……馬鹿だね君達。あれは偽物だよ」
「なんやて!?」
「しーっ」
なんだ……蓮くん気付いてたの? もしかして。

