ホールは人だらけだった。
生徒や先生だけじゃない。
なんとテレビカメラや新聞雑誌の記者、一般人まで紛れてる。
こんな大々的に本格的にやるなんて…どういうつもり?
「ああっ。武藤さん!」
「え?」
聞き覚えのある声に振り返ると、しゃなりしゃなりと腰を振る岬先生だった。
「これはどういうことですか?」
「いや……それが私のほうが聞きたいくらいで…」
あたしに聞かれても困るのよ。
…と言っても、普通聞くか。
「武藤、岬先生」
またまた現れたのは、ネーミングセンスゼロの佐藤先生。
「どうも……お前の仕業じゃなさそうだな。偽物が現れたか?」
「そおなんですそおなんです見ました? 雑誌」
「雑誌?」
どうも見ていないらしい。
あのむかつく“一言”を…。
「まあ…誰もまさかお前さんが本物だとは思わんだろうな。中学生みたいだし」
日本でいうなら高校生ですよこれでも。
中学生って言い過ぎでしょちょっと。

