秘密のMelo♪y①*日本編*


――外に出ると、生徒だけでなく先生までもが集まってがやがやしていた。


「おい…。彼女が来るなんて聞いてないぞ?」

「私だって聞いていませんよ…。理事長の仕業ですかね?」

「あの藤峰真裕だぞ? いくら宝院とはいえ……復帰リサイタルなんてウチでやるか?」


「……すんのか?」


「しないけど」


そんな分かり切ったこと聞かないでよねかっくんたら。


「みなさんっ」


「え…!?」


間もなくして車の中から降りてきたのは、なぜかあのうっざい女だった。


「なんであの女が…?」

「ちょっと、まさかまた嘘ついてんじゃ…」


ざわつき始めた女の子達に、彼女は大声で言った。


「みなさん道をお開けなさいっ。藤峰真裕さんのお通りですわよ!」


……お通りですわよて。

どんだけえらいのあたし。

…じゃなくて藤峰真裕。


一体なにが出てくるのかと、一生懸命背伸びをして覗き込んだ。



―ガチャッ…