「ほんっま人気もんやね真裕ちゃん」
「そりゃあね。僕だって、彼女は天才の名に相応しいと思うよ」
「あら。珍しいのね蓮二がそんなこと言うなんて」
ちょ、蓮くんたら。
天才なんてやめてよねもー。
それはかっくんでしょ?
「だってそうだろ? 親の栄光に縋ることなく驕らない態度。なによりやっぱり腕は確かだよ。素人でも分かるんじゃないかな」
「まあねー。心が洗われるわ❤」
「言いすぎだよ二人ともー…そんなことないって」
「真緒たんも知っとん? 真裕ちん」
真裕ちんて!!
やめようかそれ本人の目の前で!
「くっ……」
かっくんも笑うのやめようね。
うん。そりゃ知ってる人がはたから見ればおかしいだろうけどさ。
「ふっ……なんでもねーわよ」
なんかもうね、バレたら負けみたいなそんな気分。
しゅっちゃん達くらいなら別に何の問題もないんだけど、でもなんかここまで来ると負けみたいなそんな気分。
隠し通せば勝ちみたいなね。
それに今さら誰も信じない気がするよ。

