秘密のMelo♪y①*日本編*


しかし、盛り上がった諸君の妄想は留まることを知らなかった。

どこを歩いてもずうっとみいんなその話で持ち切り。


「俺さーほんとはバイオリンやりたかったんだよー藤峰真裕の影響で」

「あー俺も。でも母ちゃんが『そんな高いお月謝払えませんっ』とか言ってさ」

「きゃはは! うちはやらしてくれたよ。真裕ちゃんみたいになってほしいとか言われて」


あたしなんかでよければどうぞどうぞなってくださいまし。

……って感じだよねほんと。


「ねーほんとにやんのかなリサイタル。見たいよねー!」

「久しぶりにあの演奏聞きたいっ。なんか元気出るんだよね」

「本当。なんかパワーがあるのよ」


…いやーそんなことないっすよ。

やだなもう照れるじゃんか。


「五年ぶりだよ五年ぶり! 変わってないといいね」

「でも見た目はきっと可愛くなって…」

「へんたーい」

「あんだよ! 言ってみただけだろ!」


いやいやいやいやいや。

激しくおかしい。

見た目どうでもよくない? てか……。


……かっくん。

あなたなに笑ってんですか。

ひっどいなもう。


むっと頬を膨らませてかっくんを睨みつけると、さらに笑われた。