すったかた、と付いていくと、何人か人が並んでいるところにしゅっちゃんが止まった。


「? 人がいっぱいいるよ?」


「順番待ってるの」


……なんの?


「お会計よお会計。お金を払うの」


…おお!

そうなのか!

そういえばあたしお買いものしたことないや。

父様が買ってきてたんだっけ…。

お母さんの物とかも全部。

服とかはさすがにお母さんがブランドに直接頼んでたけど。


「お待ちのお客様ー、こちらへどうぞ」


隣から女の人の声がし、しゅっちゃんがそっちへ行った。


「―…二千三百円になります」


「とりあえず俺払っとくわ」


「あらーありがと。ごちそうさま」


「誰が奢るゆうたねん」


「あははっ冗談よ」


…?

にせん……なんだって?