「真緒たん、おべんと買ってかえろか?」


「おべんと?」


おべんとまであるの?

作るんじゃないのお母さんが。


「こっちだよ」


「??」


導かれるままに歩いていくと、本当に様々な種類のお弁当が並んでいた。


「はわー…」


見たことないものばかり。

色々目移りしちゃう。


「買うの? これ」


「そうだよ」


「どうやって?」


「ほしいのをレジに持ってくの」


れじって何時?


「時間じゃなくてね…」


「まあ習うより慣れろや。後で見たらええわ」


しゅっちゃんがそう言って、その辺のお弁当を何個か手に取った。


「こんなもんでええやろ」


「レジよレジ。真緒おいで」


「うん!」