「あ、そおだ。りんりん聞いて聞いて!」
「なあに?」
「あのねぇ、父様から届いたんだよこれ!」
「バイオリン?」
「うん! きゃはっ❤」
あたしにのみ通じる嬉しさなわけだけど、それでも自慢したくて仕方がなかった。
「これだけ唯一まおのなの。先生のとかじゃないんだお」
「そうなの! まーまーよかったわねぇ~」
子供をあやすみたいにいい子いい子されたけど、そんなこともどうだっていい。
りんりんがあたしを子供扱いするのなんていつものことだしね。
「これ分数?」(※分数=子供サイズ)
「ううん。父様が特注して作ったやつ」
あたし背が低いから普通サイズじゃ大きくて…。
でも分数じゃあんまりだとか言って父様、作らせちゃったんだよね、えらそーなことに。
「…ほんっま真緒たんパパ何もん?」
「ただの親バカ」
…かっくん……。
間違いじゃないけどさ、決して。
真顔で言うかそれを。

