「なにそれ」
いや、こっちが聞きたい……っていうかもう大体想像ついちゃった。
開けてみよ。
包装をものすごく雑に破り捨て、段ボール箱をびりっびりに破き、梱包材も破り捨てる。
「……雑だなおい」
ん…まあね。
「あ。やっぱり…」
そうして現れたのは、ものすごーーく見覚えのあるモノだった。
「それ……」
「とおさま…取りに行くって言ったのに…」
そう。
これは、あたしがずっと愛用していたバイオリン。
先生のみたいに有名なブランドとかそういうんじゃないけど、あたしの一番なんだ。
こないだストラディバリがあんなんなっちゃって、今度取りに行くって言ったんだ。
それが失敗だったみたい。
よく考えれば、父様の性格なら送ってくるよね…。
「…まあいいや。届いてしまったものはしょうがない」
てか今どっちにしろできないんだけど。
右手いたいよ。
「でも……」
きゃはっ!
「久しぶり~~~っ❤❤」
会いたかった…❤

