頬を膨らまして出口の方を睨んでいると、頭にあったかい何かが乗せられた。
「…?」
ふと振り返ると、かっくんの手。
さっきとは真逆の……柔らかい表情だった。
―ドキ……
「……?」
わ…なにこれ。
琥珀達抱っこしてるときみたいな…きゅんとくるあれ。
あれみたいなのが…。
「か…」
「星野くん! 武藤さん!」
「……へ?」
「私達協力するわ! あの女なんとかしましょうよ!」
普段ならかっくんにメロメロになってる女の子達が、今はメラメラ燃えながら詰め寄ってきた。
「そうよっ。武藤さんならともかくあの女は許せないわ」
……あたしならってどおゆう意味ですか。
「武藤さんは結構上手いしなにより音楽好きな人だもの。そうじゃない人がここに来るなんて許せない!」
「てかまだ居たの? あの女。…知ってる真緒ちゃん、アイツの噂」
「うわさ?」

