――真裕(真緒)サイド――
「うえ~~んっ!」
「はいはい…もう泣き止め」
「なに、今度はどうしたの?」
「様子からしてどうも転んだみたいだね」
「ああ…なるほど。せやな」
学校に着く間際でいきなり転んだあたし。
スカートだから、膝を擦り剥いた。
怪我が増えたあ!
痛いよ~…。
「うあーーんっ」
「よちよち。痛いの痛いの飛んでいけーってしてあげようか?」
「ぐすっ……いいもん…」
「あら。そなの?」
痛くないもん!
ぐしぐしっと涙(と鼻水)を(かっくんの服で)拭いて、りんりんに強い目を向けた。
「武藤さん……なんか可愛いわ…❤」
「いもおとみたい…❤」
「俺は彼女にしたい…」
「ダメ。俺」
「いや。俺」

