「今日起きたら琥珀が顔舐めてたんだけど!」
「その前にお前服!」
恐らく、風呂に入ろうとして気付いたんだろう。
脱ぎ掛けなのも忘れて飛んできたワケだ。
…脱ぎ掛けどころか下着じゃねぇかよおい。
「かっくんのうそつ…」
「だから服を着るなりなんなりしろ」
「…あん? ……あ」
ハア……。こいつはもう…。
俺をどうしたいんだ一体。昨日から。
「風呂に入るなら入れもう…」
「…むぅ~…」
不満そうに唇を突き出しながら引き返す真裕からは、一片の恥じらいも見つからない。
いいのか、女として。というか人として。
朝っぱらからなんか疲れたな…。
最近になってようやく普通のドッグフードを食べられるようになった琥珀達の食器にドッグフードを流し込み、まるで自分の家のように勝手に冷蔵庫を漁った。
…どうでもいいが、こいつんとこの冷蔵庫はいつも妙に豪勢だな。
例の「父様」から送られてきてんのか?

