しかして翌週。
「…ら…」
「なんっなのかしらねぇ?」
りんりんの、怒りを通り越した呆れも最もだ。
次の月曜に登校したあたしの机は、また同じ落書きがされていた。
「ちょっと。まさかこのクラスにいるんじゃないでしょうね?」
鋭いりんりんの睨みに、誰もが首と手を振った。
「バイオリンのあたし達は藤峰真裕に憧れてるし」
「武藤さんは可愛いしな」
「そうだよ。俺らバイオリンじゃないけど尊敬してる」
「第一武藤さんにこんな嫌がらせする理由ないわ」
Sクラスのみんなはとってもあたしにも優しくしてくれる。
実はバイオリン科でS以外の人達にはなんかちょっと快く思われてないみたいなんだけどね。
いいクラスでよかったぁ。
「あ。せんせえ。また机とっかえてー」
「はぁん? 先週かえたろ…っておいおいおいおいお前これほんとに大丈夫なのか?」
「さあ…」
あ、とっかえなくても拭けばいいか。
一回してみたかったんだよね、お掃除ってやつ。
「やっぱいいや。拭くから」
「お? おお……つーかおめ、せんせえに対してものすげぇタメだなおい」

