ああ…名残惜しや。
よよよよよ…としなりながら玄関を出た。
オートロックだから自然に鍵は閉まる。
「カード忘れてないだろうな」
「あるよーほら」
開けるにはカードキーが必要なんだけど、一回忘れて出たことがあって…大変だった。
ピラピラピラッとカードを振って見せ、相も変わらずのそのそ歩く。
「…遅れんぞそのペース」
「だって…あたまが…」
「ハア……」
大きくため息をこぼしながらも、あたしに合わせて待っててくれるかっくん。
ほんとに素敵…❤
でもそんなだから、学校に着いた頃にはもう始業ぎりぎりの時間。
「真緒ーっよかった! 来ないかと思ったわよーっ」
教室に入るなりりんりんが飛びついてきた。
「ちょっ…りんりん声がでかいですお。頭に響…」
「真緒たん、おっそいでもう心配したやんけー!」
「だから声が大きいった…」
「真緒ちゃん! 遅かったね…あれ? 顔色悪いけど大丈夫?」
…も……や。

