秘密のMelo♪y①*日本編*


「顔とか…見なかったのか?」


「ううん…」


一瞬だったし、ナイフのほうに気を取られてたし…。

コートを深く着込んでいて全く分からなかった。


「とりあえず帰ろう。僕達はもう帰っていいってさ」


「うん…」


気遣われるのは申し訳なかったけど、そんな余裕はない。

バイオリンを胸に抱きしめて、かっくんに腰を抱かれながら歩いた。


「…………また忘れた」


「……」


マンションに着いたはいいけど、ショックのせい(にしてるだけ)でまたも開錠の数字を忘れてしまっていた。


「…てへ?」


「ハア…。よく見とけ」


ため息をついて、ゆっくり番号を押してくれた。


「うん。覚えた覚えた」


「本当だろうな…」


「うんうん」