りんりんの呟きに、心の中で激しく同意。
頷いた。
「あーっあーっあーっ。…んんっ。えー会場にお集まりの皆さん。本日はお忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございます」
マイクのキィーンという音がして、舞台で司会の人が話し始めた。
「えーわたくし本日司会進行を務めさせていただきます佐藤と申します。宝院学園教師をやらせていただいております」
「アイツやん…」
「ほんとだ」
「佐藤っていうんだね」
その司会進行役はなんと、あたし達にこの役を押し付け適当過ぎる練習室に放り込み、センスのないこの演奏会のタイトルを決め、挙句とんでもないビラをばらまいた張本人であった。
佐藤……ときたらやっぱ太郎だよね。
日本人って太郎とか一郎だよね。
「どういうイメージ?」
「古いわよそれ。あまりに」
「…そおなの?」
「ていうかそういえば、自己紹介してなかった? アイツ前に」
鈴木とかさ、そういうのじゃないの?
…あれ、そういえばしゅっちゃん達誰も鈴木でも太郎でも花子でもない…。
あれ、あたしも一応日本人だけど全然違うじゃん!
「……はれまあ…」

