そこでもうついにくじけてしまい、かっくんに泣きついたのでした。
「自分の使えば?」
「それはむり」
「昨日は完璧だっただろ」
「楽器は関係ないもん」
そうじゃなくて……なんだろ。
それともやっぱり、昨日はまぐれか気のせいだったのかな?
「もっぺんやってみな。今日は練習しなくていいから、ただ好きなようにやればいい」
「……うん」
ぐずっと鼻をすすって、落ちた弓を拾う。
「ああ…ごめんねごめんね」
すりすり頬ずりしてそう言うと、「アホ」…なんて聞こえた気がしたけど気のせいにしよう。
大事にしなきゃなんだから、頬ずりくらいしたっていーんだよ別に!
「んー…『白鳥』がいいな」
「ああ」
よぅし。
「ん"っん"ん"!」
歌うわけでもないのに咳払いをし、構えた。

