秘密のMelo♪y①*日本編*


――真裕(真緒)サイド――


あたし……あたしちゃんとできてた?

お母さんがいなくなってから一度もうまくいかなかったのに…。

ちゃんとできてた…?


「ふあーーんっ…」


「どうした…」


急に泣き出したあたしを、戸惑いながらも慰めるように背中を撫でてくれる。

それがなぜか、すごく安心した。

なんかお母さんにしてもらってるみたいな……ううん。

それとはまた違う気もする。

なんだろ…この安心感。


…あ…そうか。

だからなんだ…。

かっくんがいてくれて、安心できて…心に余裕をもって楽しめたから、ちゃんとできたんだ、あたし。


焦ってたんだな…。

早く、上手く。国際コンクール優勝の名に見合うように、上手く。

そう思って焦ってたんだ。


なにか、胸のつっかえが取れたような気がした。


「かっくん…ありがと」


「なにが?」


「…ふふ」


ありがと。いてくれて。