「ああ…。うちの両親、お前の大っファンだからな。一つ残らず写真とってある」
「え"……」
な、なにそれ。
あたしすごっ。ふぁんだってふぁん。
なにものあたし!?
「…俺がバイオリン始めたのだって、お前の影響だよ」
「へ?」
え……今…え?
今なんかすんごい信じられない一言が…。
「親父がある日突然楽器買ってきて『真裕ちゃんみたいになれ』っつって」
「……」
すごいおとおさまですね…。
さすがかっくん父。
呆然と立ちつくしているうちに信号は青になり、置いて行かれまいとかっくんの腕にしがみついた。
「…今がどうなのか、なにがあったのかは知らねぇが、これまでのは全部お前の実力だよ。お前の演奏は確かだ。俺が保証する」
さっきのことを言ってるんだ、と思った。
そして、これ以上に安心な『保証』はないな……って。
「ありが…」
「じゃなきゃお前を目指してた俺が馬鹿みてぇだろうが」
「……」
今一気に台無しに……って……は…。
え…めざし……?

