「杞憂くん本当に誘拐がありえるの!?」
沓名が問いただす。
「あくまでも仮定の範囲だけど、本当はシンデレラをやりたかった奴が愛瑠を誘拐したって考えるのが妥当じゃないか?」
「杞憂、そんなドラマみたいな事あるの?」
と琢真
「愛瑠の性格上本番を投げ出す事は絶対しないだろ?それに愛瑠は時間にルーズな事はないし。蓮兎、20分位前に会った時は普通だったんだろ?」
「ああ。」
「時間になっても来れないという事はどこかに身動き取れないようにされてるのも有り得るぞ。」
「ど、どうすんのさっ!このままじゃ愛瑠が!」
「琢真、落ち着いて。混乱してても何も出来ないよ。杞憂、愛瑠が連れ去れてたと考えられる場所の目星はつく?」
隆哉は言う。
「この文化祭で人が多い所で誘拐なんて出来ないだろ。だから犯人は蓮兎と愛瑠が離していた所からそう遠くには愛瑠を運んではいないと思う。それに文化祭時に人が絶対来ないような場所…」
「理科準備室…」
「きっとそうだな。蓮兎と愛瑠が話していた場所から近いし誰も来ない。」
「俺、行ってくる!」
俺は走り出した。
待ってろよ、愛瑠。
いますぐ助けに行くからーーーーーー

