「んふふふふっ♪」

「ウザるい...復活したね...。」




先日は尋常じゃないほどに暗かったあたしだけど、今は打って変わって元気。


いやがらせもパタリとなくなったし。

爽司と前みたいに戻れたし。


リカには、廊下をすれ違って目が合っても完全無視されちゃってるけどね...。



とにかく、幸せオーラムンムンの今のあたしに悩みなんてないっ。




「...ま、元気になったんならいいや。

いやがらせなくなって良かったね?」


「うんっ!...って、えぇ!知ってたの!?」


「..気付いてないとでも思ったの?

てか、あのるい見てたら、何かあったんだなって思うし。そりゃ、調べるでしょ。」



新事実、発覚。


全くバレてないと思ってた...。




「あたし達に隠し事はナシでしょー!

アホるい、相談しなよ。」



留美...さくら...。


あたしのこと、ちゃんと見てくれてるんだね...。


心配してくれてたんだ...。




「あたしらもるいの知らないトコで、いろいろしたんだからね?

カバン探したりとかさ。」


「るっ、留美ぃ...さくらぁ...。」



「ほんっと、るいはバカだわ。」





そう言って柔らかく笑う留美。



あたし、良い友達持ったな...。


こんな良い子達、あたしなんかにはもったいないくらいだよ。


あたしは改めて、このふたりの存在を大切に思った。